MODELS 2010について

MODELS 2010 というカンファレンスが今週オスロで開催されています。

  1. MODELS 2010 in Oslo, Norway

Modeling の世界で頑張っている方々が多く参加されているようです。 カンファレンス本体の論文や発表は多分ACMかIEEEのProceedingsとして出版されるので公開されないだろうと思いますが、WorkshopやTutorialなどでは結構公開されている資料があるようです。 参加できなかったけれどどんな話になっているのか関心があるという方は宝探し感覚で探してみると楽しいと思います。

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MODELS 2010について

第40回先端ソフトウェア科学・工学に関するGRACEセミナーについて

GRACEセミナーの紹介です。 第40回はJean Bézivin教授によるもので、タイトルは “Issues in Domain Specific Languages (DSLs) and Model Driven Interoperability (MDI)” です。

  1. 第40回先端ソフトウェア科学・工学に関するGRACEセミナー

教授とはOMGのMDA関連の活動で何度か一緒になったことがありますが、昔からモデル変換(MegaModelとか呼んでいました)を中心にソフトウェア工学全般について活動されています。 特に、eclipseのモデリングプロジェクトにあるモデル変換機能ATLを開発された方でもあります。

参加すればきっとかなり興味深い講演を聞くことが出来ると思います。 私も申し込みましたが、ご存じなかった方でこの分野に関心を持たれている方は是非どうぞ(お薦めです)。

第40回先端ソフトウェア科学・工学に関するGRACEセミナーについて

Eclipse Modeling for Semantic Webについて

興味深いオープンソースプロジェクトの紹介です。 Semantic Webの代表的な仕様である OWL と RDF を eclipse EMF と連携しようというものです。

  1. emftriple – (Meta)Models on the Web of Data

”EMFTriple provides a set of Eclipse plugins to help you bridge the Eclipse Modeling Framework (EMF) and Semantic Web (SW) technologies such as OWL and RDF.”

良い狙いだと思いますし、一つのツールから各種データにアクセスしたいという気持も良く分かります。 なお、近年はGoogle社によるプロジェクトホスティングもかなり利用されているようです。

Eclipse Modeling for Semantic Webについて

Modeling Forum 2009 On Demand Web Seminarについて

UMTP主催で9月中旬に東京で開催されたModeling Forum 2009の講演内容がIDGのサイトでOn Demand Web Seminarという形で公開されています。

  1. Modeling Forum 2009 On Demand Web Seminar

参加できなかった方、どんな講演があったのか興味のある方、改めて聞いてみたいという方、上のURLを訪問してみてください。 ちなみに、私はUMTP会員ではありませんが、有用な情報ですので御紹介させて頂きました。

Modeling Forum 2009 On Demand Web Seminarについて

アプリケーションフレームワークとモデリングとMDDについて

つい先日もソフトウェアアーキテクチャのモデル記述についてを書きましたが、世の中にはシステムの全体像を幾つかの観点(ビューポイント)から記述するエンタプライズアーキテクチャないしアプリケーションフレームワーク(FEA, DoDAF/MODAF, TOGAF, RM-ODP他)というものがあります。これらについてはアーキテクチャ表現方法(記法)が決められていないことも多く「ハイレベルでの記述」が多いような気がします。次にUMLのようなモデリング技術があります。これには汎用のUMLと、ドメイン用のモデリング言語があります。そしてモデルに基づいてシステム開発を行うというモデル駆動開発(MDD)があります。

これらは最終的にはシームレスに結びつくべきなのですが、今のところそうなっていないようです。どうしてでしょう?エンタプライズアーキテクチャないしアプリケーションフレームワークはAS-ISとTO-BEのシステム全体を大きく捉えるのに有効、むしろ全体を押さえるためのものです。これと比べ、モデリングはある程度の抽象レベルで詳細化や厳密さが求められるため、対応出来る人が違ってきます。この2段階だけでも結構調整が難しそうです。更にMDDになると、今度はプラットフォームにマッピングするため抽象度の高いものをどんどん具体的なものに置き換えたり追加したりしてゆきますので、ある意味通常のプログラミング・プログラマーにどんどん接近してきます。

これらがシームレスに結びつくには、どこか特急ルート的な道筋を設けるのが良さそうです。それは近道なのかRoRのような方式なのか分りませんが、何か工夫が要りそうです。

今度は逆にMDDからスタートしてみてみます。MDDがうまく働くということは、対象プラットフォームやフレームワークがはっきりしており、そこに自動的にマッピングできるようなモデルが与えられていることが前提になります。そのモデルは、IT化されるわけですから、システム分析の結果システム化対象となっているはずです。その部分を含む対極的なビジネスプロセス定義などを含むようなものがモデリングの始まりに来ているはずです。そしてそのモデルは、エンタプライズアーキテクチャないしアプリケーションフレームワークのシステム規定に近い部分になっているはずです。

カバレッジが広く大変ですが、このあたりをつなげないと一貫したそして持続するシステム開発になかなか近づけないと思います。

アプリケーションフレームワークとモデリングとMDDについて

ソフトウェアアーキテクチャのモデル記述について

以前も触れたと思いますが、ソフトウェアアーキテクチャをWikipediaで引くと次のようなエントリが出てきます。

  1. Software architecture

ここで例としてあげられているアーキテクチャは、いわゆるエンタプライズアーキテクチャが中心で、他にRM-ODPとサービス指向モデリングが含まれています。さて、こういったアーキテクチャに基づく設計をしようとすると、そのアーキテクチャを適用したシステムモデルを書くことになります。この段階で、このブログの対象としているアーキテクチャとモデリングの間の関連付けが現れてきます。さて、どんな文書になるのでしょう?ドロー系のソフトやPowerPointを使っての単なるダイアグラムがまず考えられます。人によってはWordやExcelでダイアグラムを作成されることも有ります(かなりの技能が必要だと思います)。そしてUMLツールや専用ツールもあります。UMLツールの場合は、そのアーキテクチャ記述用のProfileやAdd-onなどが提供されていれば良いのですが、無ければ自作したり、例え高額になっても専用ツールを探すということになります。

エンタプライズアーキテクチャの場合、記法自体が標準化されていないため、いろいろなバリエーションが出てきます。少なくとも国ベースで記法の標準を定めて貰いたいし、出来れば国際標準にもして貰いたいくらいです。日本の場合には政府のイニシアティブがあり、

  1. 業務・システム最適化に関する全般的事項(PDF:257KB
  2. 業務・システム最適化企画指針(ガイドライン)(PDF:626KB
  3. 業務・システム最適化実施指針(ガイドライン)(PDF:473KB
  4. 業務・システム最適化実施の評価指針(ガイドライン)(PDF:328KB
  5. 業務・システム最適化指針(ガイドライン)(PDF:857KB

などとして公開されており、この中でも5番目のガイドラインが日本政府でのEA適用方法を具体的に書いています。これに関して、経済産業省のEAポータルにはVisioベースのツールが公開されており、またINTAPでも「日本版EA対応UML Profileに関する研究報告書」でそのUML Profileを独自規定し幾つかのUMLツール用のProfileデータを公開しています(リンク)。本家の米国FEAでも種々の活動が進められており、専用ツールのSystem Architect®や、幾つものUMLツールがDoDAFをProfileとしてサポートすることで利用されています。また方法論的なものとしてはOpenGroupのTOGAFが利用されています。

話題を政府系から他へ向けると、どうも決定版のものが見えきません。個別にアドホックで専用ツールを作成したり、やはりアドホックに近いUML Profileが使われているのかもしれないし、またはDSLが使われているのかもしれません。

まとめると、ベースとするソフトウェアアーキテクチャを決め、そのアーキテクチャに基づくシステム設計を行いそれを描画ツールやモデリングツールを使い文書化し、そういったものをベースに開発が行われているのだろうと想像できます。そうすると、名前のないアドホックツールやアドホックProfileを使い作成されたアーキテクチャ文書の運命はどうなるのでしょう。とりあえず開発に使われるでしょうが、仕様変更が多発すると徐々にメンテできなくなるのではないでしょうか。やはり、ここはシステム仕様(モデル)の貯蔵庫を作って保管し、モデルベースで仕事を進め、常時モデルのメンテも行わざるを得ない仕組みが必要になるのでしょう。

ソフトウェアアーキテクチャのモデル記述について