本の紹介(5)

Cloud Computing関連の書籍(主に日本語のもの)をいろいろ読みましたが、現在本屋に並んでいる次の本が良く書かれていると思いました。

  1. クラウド

著者は西海岸在住の方のようで、またソフトウェアやハードウェアと少し距離を置いて活動されているようなところから、冷静な見方が出来たのではないかと思います。

本の紹介(5)

本の紹介(4)

今回のポストはアーキテクチャ関連でもモデリング関連でもありません。

ちょっと理由があり「世界市場を制覇する国際標準化戦略―二十一世紀のビジネススタンダード」という本を読みました。私も長年標準化の仕事に携わりましたが、この本の著者はずっと深く国際標準化にかかわられているようです。担当された標準化の対象分野が通信・ソフトウェアとは異なるため、少し違うかなというところもありましたが、カバーされている範囲・深さ、そして主張されている内容共に充分納得出来る本格的なものでした。特に、国際標準化のノウハウと戦術や付録にある日本企業の21世紀型国際標準化ビジネス戦略30カ条などが面白く感じました。

ついでに「国連専門機関の事務総局長が“勝つ”ための国際交渉術教えます!」という本も読みました。こちらはITUでの話が中心ですが、最初の本より気楽に読めるように仕上げられています。

いずれの本も企業等で標準化業務を担当されている方には一読の価値が有るものだと思います。

本の紹介(4)

本の紹介(3)

私は良くAmazonで本を購入するのですが、Amazonの有名なRecommendation機能によりログインするといつも幾つかの書籍を紹介されます。そういう書籍の中で、私のキーワードと合ったのが

  1. システムアークテクチャ構築の原理

という本です。副題が「ITアーキテクトが持つべき3つの思考」というもので、翻訳は2008年、オリジナル(英文)の出版は2005年というものです。まだ最初の部分しか読んでいませんが、RM-ODPから始まった私のソフトウェアアーキテクチャの見方と近く、かなり掘り下げた箇所もあるため、今後機会があるたびに活用させてもらおうと思っています。

内容としては、ステークホルダをしっかり認識する事、ビューポイントとビューの活用により複雑さに対処する事、更にビューポイントに共通するパースペクティブ(アスペクトとほぼ同じ:例としてはセキュリティ)の導入、によりシステム全体を記述するというもので、ビューポイントカタログ・パースペクティブカタログなどの章もあります。

ドメインに依らない話だと思いますので、興味ある方は是非覗き見などしてみてください。

本の紹介(3)

本の紹介(2)

モデル駆動設計・開発、メタモデリング、ドメイン駆動設計・開発、DSLなどいろいろテーマにしていますが、これらを多少なりとも高い位置から全般的に把握できないものかと思っていました。そして見つけたのがOCLを設計したAnneke Kleppeさんのこの本です。

  1. Software Language Engineering: Creating Domain-specific Languages Using Metamodels

本タイトルでAmazonで調べてもらえば出てきます。メタモデルをベースにしてDSL言語の設計活動に関与する方に有用な内容です。DSLに関心のある方には、これまで読んだ前半だけでも十分役に立つ内容だと思います。

このような本を読んでいると、コンパイラの本や数学の本も調べたくなり、変なところにはまってしまいます。ちなみに、この本の出版については、以前紹介したSoftware Engineering Radioに彼女が出演したときのインタビューの中の一言から知りました。

本の紹介(2)

本の紹介

最近「読んだ+読みつつある」モデリング関連の本をご紹介します(私の場合本は買い求めて安心するタイプですが、これらは読んでいます)。

  1. Domain-Driven Design (E. Evans)
  2. Domain-Specific Modeling – Enabling Full Code Generation (S. Kelly, J-P Tolvanen)
  3. Business Modeling – A Practical Guide to Realizing Business Value (D.Bridgeland, R. Zahavi)

最初のは有名なDDD本です。何しろ分厚いので途中で一休み中。なかなか進展しません。DDDに関する幾つかの疑問点(Domain ObjectベースのUIで大丈夫か、workflowやbusiness processのようなcontrol機能はどこに入るのか、等)を解消させたいのですが、時間がかかりそうです。

二つ目はメタモデリングツールの草分けであるMetaCaseの人が書いた本です。UMLのような汎用モデリング言語ではなくDSMのアプローチによりアセンブラから高級言語に移行したのと同等の生産性向上が実現出来るという主張は素晴らしい。彼らのメタモデリングのツールは良く出来ていると思いますが、コード生成のためには、Domain Frameworkを用意すること、Code Generatorを開発することが必要で、出来る人でないと出来ないかも、という印象。実際に使った方の意見をうかがいたいと思います。

三つ目は米国ユニシスの方によるビジネスモデリングの本。BMMについても触れているし、書こうとしているものは良しです。ただ、難しいのだろうと思いますが、具体例に近いようなダイアグラムが余り見当たらず、読者に(読んで理解出来る程度の)経験や背景知識を要求する本のようです。実は以前このような本を出版するという話を聞かされ、この本の内容にそったスライドを見せてもらった事がありました(もっと分かり易かったかもしれません)。ところで、著者の一人のZahaviさんは昔Essential CORBAを書いた方です。

本の紹介