Papyrus + Sirius

昨夜(というか今日の朝1時から)Obeo 社による Webinar があり、Sirius のこれからの展開についての説明がありました。Sirius は Desktop 版と Web 版があり、今力を入れているのは Web 版だということがわかります。Web 版はブラウザで使うものなので、多分大きなスクリーンがあれば使い易いのかと思いますが、現状見た目では Desktop 版の方が完成度が高く感じています。しかし、今後は Web 版に多くの機能追加が行われる模様で、1年少々で印象が逆転するかもしれません。

さて、Eclipse の UML tool である Papyrus ですが、開発主体は Obeo 社と協力して基盤部分を Sirius Desktop 版に置き換えようと作業しています。それが終わればSirius Web版にも対応する計画だそうです。そこに、Eclipse SysON という新たな要素が加わり、SysML v2 の機能を取り込む予定だそうです。そして、これは Papyrus だけでなく Capella にも適用されるそうです。

こういう展開になるのであれば、皆で Sirius Web 版に慣れておく必要がありそうですね。

Papyrus + Sirius

Xtext の拡張系

これまで何度も触れてきた Eclipse / Xtext ですが、本家の TypeFox 社は Eclipse Langium という Xtext を Web に拡張した技術を開発し、Web の世界をターゲットにしています。Eclipse の Newsletter に掲載された記事を紹介します。なお、Google Translate などでページごと翻訳することができます。

Eclipse Langium: https://newsroom.eclipse.org/eclipse-newsletter/2024/february/eclipse-langium-next-generation-language-toolbox

また、以前別のところで紹介しました textX という TypeFox 社の外で開発された Python の世界に向けた Xtext に触発されたフレームワークもあります。

textX: https://textx.github.io/textX/stable/

いろいろな形での拡張系がありますので、機会があれば「新しい Xtext 」を試してみてください。面白い結果を得られた場合には、ぜひどこかで結果を公開・共有して貰えると嬉しいです。

Xtext の拡張系