PaaS へのロックインについての記事紹介です。有名どころを並べてコメントしています。
何らかの標準的なプラットフォームを提供するのでなければ PaaS のロックイン問題は「仕方ない」ものだと思います。何しろ「プラットフォーム」はインフラとアプリケーションの間のグレーゾンのどこにあっても不思議ではなく、提供側は他の PaaS との競合から「付加価値」をつけて差別化をはかります。従ってこれは当然の帰結になります。利用者側としては、ロックインしたとして最低限何を確保するのか(確保できるものがあるのか)ということになると思われます。最低限という意味では(別の PaaS に移行したとして再利用可能なものとして)アプリケーションで作成したデータや設計仕様(あまり API に近すぎないもの)くらいでしょうか。クラウドシステムの運用管理やセキュリティに関するノウハウも活かるかもしれません。しかし、これらを考えても PaaS にはそれを利用するビジネス価値があることも確かです。評価の仕方によっていろいろ異なる判断が生まれそうです。