電子書籍を出しました or my new e-book is available

English text follows after Japanese text below.

本ブログでもこれまで多くのEclipse Modeling Projectの話題を書いてきましたが、ほとんどすべてが断片的な記述だったと思います。宣伝になってしまい恐縮ですが、この度これらを整理し電子書籍として出版致しましたのでご紹介します。

タイトルは「Eclipse Modeling Tools 入門」でURLはこちらです。

概略目次を下に掲載します。この本ではEclipse環境に構築されたモデリングツール全体像の紹介を行い、使えるEclipseコンポーネント(EMF, Xcore, EcoreTools, Sirius/Obeo Designer, Xtext/Xtend, Papyrus/Papyrus-RT, TextUML, Acceleo, EMF Forms, Yakindu他)の簡単な紹介とベーシックな操作方法を説明します。

  • 序文(Eclipse のMike Milinkovich氏に書いて頂きました)
  • 1 イントロダクション
  • 2 モデリング言語の作成
  • 3 モデルエディタの作成
  • 4 モデルエディタを用いたモデルの作成
  • 5 モデルからコードへの変換
  • 6 コードからモデルへの変換
  • 7 モデルの妥当性確認
  • 8 Eclipse Modeling Projectの動向
  • 9 まとめ
  • 最後に
  • 付録 リファレンス

この電子書籍を書く作業をして改めて思ったことは「Eclipse Modelingというエコシステムを作り上げてくれた全ての人・企業に感謝します」ということです。


I have been working on organizing collections of my blog posts by adding some more explanation and topics about Eclipse Modeling.

My new e-book “Introduction to Eclipse Modeling Tools” (in Japanese) is available on Amazon. It presents overview of Eclipse Modeling, and explains basic usage of EMF, Xcore, EcoreTools, Sirius/Obeo Designer, Xtext/Xtend, Papyrus/Papyrus-RT, TextUML, Acceleo, EMF Forms, Yakindu etc.  The TOC looks like the following.

  • Foreword by Mike Milinkovich
  • 1 Introduction
  • 2 Creating Modeling Languages (or Ecore models)
  • 3 Creating Model Editors
  • 4 Creating Models with Model Editors
  • 5 Transforming Model into Code
  • 6 Transforming Code back to Model
  • 7 Useful Tool for Model Validation
  • 8 New Direction(?) of Eclipse Modeling Project
  • 9 Summary
  • References

Thank you very much for all the people/companies contributed to this valuable Eclipse Modeling ecosystem!

電子書籍を出しました or my new e-book is available

[OMG] UML/SysML Tool Vendor Model Interchange Test Case Results Now Availableについて

以前話題にしたことがあったのですが、OMG で UML ツール間でモデルデータを交換できるようにするための活動が行われています(SysML も対象になっています)。 この活動をリードしていた Ed Seidewitz さんのつぶやきで知ったのですが、OMG から活動の成果がある程度出たというプレスリリースが出ました。

  1. UML/SysML Tool Vendor Model Interchange Test Case Results Now Available

リリース内容は殆どが解説で、実際のテストケース結果データは、次のページ

  1. MIWG Wiki

をよく読まないと見つかりません。 簡単に書くと(Quick Links の下にある)Vendor Test Submission Repository というところにその右側にあるIDとパスワードでログインすることでツール毎のデータが参照できるようになります。 そして NIST Validator を利用させて貰うことで、モデルデータの検証が出来ます。 私も最初はどこかにテストケース結果レポートがあるのかと誤解したため、余分なことですが説明を書きました。

まだ活動を続ける必要があるものですが、ある程度の比較対象物と検証の仕組みが出来たことで、モデルデータ交換の可能性が更に高くなってくることが期待できます。

[OMG] UML/SysML Tool Vendor Model Interchange Test Case Results Now Availableについて

昨日のSysMLセミナーについて

昨日 IPA と OMG の共催による SysML セミナーに参加してきました。

  1. 統合系システム高信頼性設計のためのモデルベース開発技術セミナー ~システム記述言語 SysML の最新動向~

少しだけ感想を書かせて貰います。

1) SysML & Industry: Improving Systems Engineering – Dr. Richard Soley, OMG

OMGでSysMLが標準化された経緯、SysMLの概要、INCOSEやISOとの協力体制、UML ProfileとしてUMLがベースにあること、SysMLの利用状況、Certificationなどについて Big Picture を説明されました。 個人的には、Soley 会長がほとんど SysML だけについて語るのを初めてみましたのでとても新鮮でした。

2) Simulation: Past, Present and Future – With Cameo Simulation Toolkit – Gary Duncanson, No Magic, Inc. (Board of Directors Member, OMG)

No Magic 社の Gary Duncanson さんから、モデルシミュレーションを中心にした概要説明、OMGで標準化が進んでいる Executable UML の一種である fUML の説明とデモがありました。 とても機能豊富なツールキットで、使い出がありそうでした。

3) モデルベース開発の技術動向とSysML ~統合システムの信頼性の確保~ (Technical Trend of Model Based Development and SysML – Assurance of Integrated Systemm -)

電気通信大学の新先生による講演で、以前 OMG で標準化された Super Distributed Object (SDO) の説明から、これをベースに発展させた Robotic Technology Component (RTC) を紹介され、これが機能ブロックの拡張であり SysML の Block Diagram などにも近いということでした。 SDO ではProfileというもので特殊化を実現しているということで、そこに SysML モデルを対応付ければより高度なコンポーネントベースシステムが出来るだろうとのことでした。

4) SysMLの開発現場への適用とその課題 (Recommendations for SysML Applied to Actual Automotive Control System Development)

トヨタ自動車の大畠氏による講演で、自動車製造における開発プロセスとその中でのモデルの利用についてのお話と、その経験を踏まえ SysML を現状どう使えるか考察された結果をお話されました。 製造業の開発プロセスについてはPDCAサイクルを何度も回すというとても興味深いもので、頻繁に変更が発生するという環境で SysML モデルをどんどん書き換えて使うようなことが出来れば良いのだが、ということでした。 なお、対象を記述し関係者のコミュニケーションに使うと言う意味ではとても有効という評価でした。

昨日のSysMLセミナーについて

UML Forumについて

UML Forumというのはイベントの名前かと思っていたのですが、この名前を持ったサイトがあることを知りました。 一体いつから存在していたのか分かりません。 ひょっとするとホームページの模様替えで見たことのないサイトに見えているだけもしれません。

  1. UML Forum

何とも言えない部分もありますが、確かにUML関連情報が集められたサイトです。 BPMNとSysML関連情報へのリンクもあります。 どうせならSoaMLも入れて貰いたいものです。

UML Forumについて

Executable UML and SysMLプレゼンテーションについて

OMGでのモデリング関連活動で大活躍されている(そして最近では物理学分野の論文も書かれている)Ed Seidewitzさんがごく最近開催されたWorkshopで行ったというExecutable UML and SysMLというタイトルのプレゼンテーションがSlideshareで公開されています。

  1. Executable UML and SysML

Executable UMLを中心としてこれまで検討・開発されてきたことの現時点でのスナップショットと言えるような内容で、今後のUMLの方向性の一つをかなり具体的な形で示していると思います。 本ブログをご覧頂く方のうち主にモデリングにご関心をもたれる方には是非ご覧頂きたいと思います。

Executable UML and SysMLプレゼンテーションについて

SysMLの適用例について

本日第1回OMG/UTI SysMLフォーラムが開催される予定ですが、そのSysMLの適用例がOMGから一般向けに公開されていることはご存知でしょうか?

  1. SysML Hybrid SUV Example

SUVのハイブリッドカーを対象としてその仕様/システム記述をSysMLで行ってみるとどうなるか試してみたというものです。英文の文書ではありますが、ダイアグラムを眺めてゆくだけでもある程度のことが分かると思います。 今後みかけることが多くなるかもしれない記法ですので、早めに取り組みたい方におすすめです。

SysMLの適用例について

第1回OMG/UTI SysMLフォーラムについて

株式会社UML教育研究所(UTI)さまが1月28日(木)に第1回OMG/UTI SysMLフォーラムを開催されるそうです。

  1. 第1回 OMG/UTI SysMLフォーラムのご案内

株式会社テクノロジックアートの長瀬さんによる「SysMLの概説と動向」解説があるとのことです。

昨年末ころからSysMLが広まる気配を感じています。 エンタプライズ・ビジネス向けのソフトウェア開発に加え、従来からモデリングが活用されていた(ハードウェア要素を含む)システムエンジニアリング分野にも標準化の波が押し寄せているということなのでしょうか。 OMGのSysMLのページは次のURLですが、もっと事例がほしいところですね。

  1. OMG Systems Modeling Language

そろそろ使い方などを勉強しておくべき時期のようです。 ちなみにオープンソースUMLツールの Topcased でSysMLのProfileを使えるようです。 少し癖のあるツールですがSysML学習用と割り切ればどうでしょうか。

第1回OMG/UTI SysMLフォーラムについて