Integrating AI into Modeling activities

下の EclipseSource 社のブログ記事についての簡単な感想を書きます。

Enhancing Modeling Tools with AI: A Leap Towards Smarter Diagrams with Eclipse GLSP

まず初めに、詳しく内容を理解したい方は、まず Google Translate にこの URL を渡して日本語で記事を読んでください。

私が気になる点は、このやり方だとメタモデルが表に出てこない(AI任せになっているように見える)ということです。それでうまく行くなら構わないのですが、どうしても気になります。

過去におこなった当方の試行では、シナリオやユースケースからXtextの文法を考えてもらい、それなりの結果が得られました。この段階でやったことは、入力からXtextの文法定義つまりメタモデル定義(Eclipseだとecore model)を導き出すというものです。確かに、あの時(メタモデルに触れず)直接モデルについてのやり取りはしませんでしたので、上の記事のようなことが実際出来てしまうのかもしれません。これについては今後何らかの検証・評価が必要になると思います。

この点以外は参考になる情報だと思いますので、モデリングとAIの統合に関心のある方はぜひご覧になってください。何らかのヒントが得られるかもしれません。

Integrating AI into Modeling activities

New Name for Eclipse Conference

昨年、EclipseConの名称が変わるという話は聞いていました(実は昨年から実質そうなっていたのかもしれません)。その名前は OCX 24 (Open Community Experience 2024) です。URL は https://www.ocxconf.org/ です。 今年は10月22日から24日まで、ドイツのフランクフルトから近いマインツで開催されます。

EclipseCon単独開催時と異なるのは、四つのグループに分かれることになっている点です。 EclipseConはその中の一つとなります。 中身を見たところ、XtextやSiriusはEclipseCon、JavaEE系はOpen Community for Java、そしてもう一つAutomotive系で、その上にMain trackがある、ということのようです。 こう見ると変わったような変わっていないような、ですね。 参加者が増えて分割したのでしょうか? 皆さん、最近はAI関連もあってお忙しいと思いますが、コロナも一段落ついたので久しぶりに参加してみませんか?

  • Main OCX tracks
  • EclipseCon
  • Open Community for Automotive
  • Open Community for Java
New Name for Eclipse Conference

ECLIPSE IDE 2024-03

Eclipse が2024年最初のリリースを行いました。 3月、6月、9月、12月と年に4回のペースです。 リリースノートは次の URL にあります。 なお、ダウンロードのページには説明動画のリンクもあります。

https://eclipseide.org/release/noteworthy

また、以前試したのですが、しばらく触れていなかった Chromebook でこの Eclipse がどの程度実用的に使えるのかやってみたいと思います。 家の iPad がそろそろ使いづらくなっているので、しばらく Chromebook で代用することを考えています。

ECLIPSE IDE 2024-03

Papyrus + Sirius

昨夜(というか今日の朝1時から)Obeo 社による Webinar があり、Sirius のこれからの展開についての説明がありました。Sirius は Desktop 版と Web 版があり、今力を入れているのは Web 版だということがわかります。Web 版はブラウザで使うものなので、多分大きなスクリーンがあれば使い易いのかと思いますが、現状見た目では Desktop 版の方が完成度が高く感じています。しかし、今後は Web 版に多くの機能追加が行われる模様で、1年少々で印象が逆転するかもしれません。

さて、Eclipse の UML tool である Papyrus ですが、開発主体は Obeo 社と協力して基盤部分を Sirius Desktop 版に置き換えようと作業しています。それが終わればSirius Web版にも対応する計画だそうです。そこに、Eclipse SysON という新たな要素が加わり、SysML v2 の機能を取り込む予定だそうです。そして、これは Papyrus だけでなく Capella にも適用されるそうです。

こういう展開になるのであれば、皆で Sirius Web 版に慣れておく必要がありそうですね。

Papyrus + Sirius

Eclipse 最新事情セミナー開催のお知らせ

Eclipse 最新事情セミナー を11/20の夜にAP東京丸の内で開催します。モデルベースソフトウェア開発コミュニティが主催ですが、モデリングに特化というより、Eclipseの最近の活動を学ぶことが出来る場になります。実際、Eclipse は Java IDE として船出しましたが、モデリングもそうですし、最近では種々のドメインに向けて Working Group を作ったり、新しいプロジェクトを始めたりと、活発な展開を行っています。例えば Jakarta EE は JEE 関連のオープンソース活動を Oracle 社から引き継いだものですし、制御・組み込み系、自動車系、IoT系、エンタプライズミドル系など多様な展開が存在します。

オープンソースでなにかしてみたいと思われる方には、Eclipse の最新事情を知っておくことは無駄ではない、とお伝えしたいところです。

connpass 以外に MeetUp でも参加登録できますので、参加をご検討下さい。

Eclipse 最新事情セミナー開催のお知らせ

Obeo UML Designer の紹介

Eclipse ベースの UML ツールは各種あり、オープンなものとしては Papyrus が良く知られています。 オープンという意味では Obeo UML Designer もあり、今回はこちらを紹介します。

昔はそうでなかったと思うのですが、Obeo 社は多くのオープンソースプロジェクトを持っているようです。 彼らの製品ページは次のようになっています。

最初にコマーシャル製品(SmartEA, Designer, Agility)があり、次に Eclipse Open Source Projects として Sirius, Acceleo などが続きます。 そして最後にオープンソース製品として、UML Designer, SysML Designer などがあげてあります。

さて、UML Designer ですが、次の専用ホームページがあります。

説明によると Sirius ベースとあります。多分 Eclipse の UML2 プロジェクトの成果を利用してグラフィカルエディタを作成したのだろうと思われます。 ダウンロードして使ってみるとなかなか使えます。 日本語が通らないと使って貰えないことがありますので、定番の日本語化(Pleiades)を適用してみました。 そうして作成したサンプルのクラス図を次に示します。

ObeoUMLDesigner

いかがでしょうか? Eclipse の他のモデリングツールとの連携は良いはずですので、是非お試しください。

Obeo UML Designer の紹介

Eclipse DemoCamp について

2010年に一度東京で実施することが出来ましたが、それ以降は何も出来ていない Eclipse DemoCamp に関する話題です。

中国で活動されている Paul Verest さん(Node.js をやられているようです)という方から次のようなメールを頂きました。

I am organizing Eclipse Community in China.
Both China & Japan have large number of Eclipse users.
Asia may have even more Eclipse Europe than Europe+US,
however here much less events are organized.

We will have event on November 23rd with some remote sessions.
http://wiki.eclipse.org/Eclipse_DemoCamps_November_2013

I invite to do DemoCamp (as Eclipse.org does)
It would be nice to share presentation in any direction.

Please help just by passing information and tweeting about #eclipse

eclipse Japan working group の方数名にも転送したのですが、それ以外の国内の Eclipse 利用者の方々にもお知らせしたいと考え、この場を利用させてもらいました。 11月の話ですが、情報交換してみたいといったご関心があれば、是非コメントを書いて頂くか http://wiki.eclipse.org/Regional_Communities/Japan にある当方の連絡先までご連絡をお願いします。

 

Eclipse DemoCamp について

Eclipse Keplerについて

年に一度のEclipseリリース(今度はKeplerです)が昨日行われました。

  1. Annual Eclipse Release Train Ready for Download
  2. Top 10 Eclipse Kepler Features
  3. Annual Eclipse ‘release train’ arrives with Java EE 7, BPM backing
  4. Eclipse Kepler released

さあ乗り換えを試してみましょう。 なお、国内メディアによるニュースはまだ見つけられませんでした。

Eclipse Keplerについて

Eclipse Modeling 勉強会の件

今週の金曜日の夜に Eclipse Modeling 勉強会を予定しています。

  1. Eclipse Modeling 勉強会

今度の話題は次の通りです。

  1. Xtext紹介
  2. Bonita Open Solution紹介

Xtextはテキスト型のDSL開発フレームワークで、今回は入り口の部分を実際に動かしてお見せする予定です。Webページなどで英語の情報は沢山公開されていますが、今回は導入部分を日本語で紹介します。

Bonita Open SolutionはGMFベースでBPMNを実装した製品で、手軽にビジネスプロセスの定義やシミュレーションが出来るとのことです。GMFベースで何かを開発されるような方には参考になるかと思います。

他では聞けない話かと思いますので、よろしければ是非ご参加ください。

Eclipse Modeling 勉強会の件

MINERVA (Eclipse SoaML plugin)について

MINERVA: Model drIveN and sErvice oRiented framework for the continuous business process improVement & relAted tools という(多分アカデミックな)プロジェクト(成果)の紹介です。このプロジェクトでは Eclipse 用の UML ツールである Papyrus をターゲットとして SoaML の実装をしています。オープンに使えるようです。実は最新の Papyrus 用に SoaML Profile を自作していたのですが、途中でこれを見つけたという次第です。

  1. MINERVA

ちょっと注意が必要なのは、このプロジェクトの実施された時期が2010年頃であり、Eclipse  や Papyrusといっても現在のものでは動作しません。私は Eclipse Modeling に Helios の SR1 を使い、Papyrus は 0.7.2 を使いました。その上で、

  1. SoaML Eclipse plug-in: Implementation of the services modeling standard SoaML as an Eclipse plug-in

のページから Plugin をダウンロードし、解凍して出来た Jar ファイルをすべて Eclipse の Plugin フォルダに放り込みます。それなりに良く作り込まれています。ドキュメントはスペイン語ですが、Google Translate で何とかなります。動かしてみると、Collaboration の楕円形が Papyrus に実装されていないため長方形でやることになりますが(本質的な話ではありませんので)SOAモデリングが気楽に使えるかどうかの味見には十分だろうと思います。

面白いツール紹介風に書きましたが、個人的にSoaML的モデリングは結構強力で実用的だと思っているための紹介です。少なくとも、ビジネスモデリングのレベルでの使い方や、コンポーネントやWeb Serviceに対応するレベルでの使い方があります。

なお、OMG を調べると「SoaML のツール実装状況」が記載されたページがあります。ここにあるような商用製品を気軽に試せるかどうかは皆さんの置かれた環境次第だろうと思いますが、このPapyrus+SoaML Pluginは味見用として最適ではないでしょうか。もちろん、商用製品の方が使い勝手が良く便利な機能も多く含まれているはずですから、味見後にSOAモデリングが使えそうと思ったらそちらの道も選べます。

MINERVA (Eclipse SoaML plugin)について